にしきデンタルオフィスが本を出しました。
「背筋は伸ばすな ― 姿勢のメカニズムとその治し方 ―」という本です。
『人類は直立することで、背骨の上にバランス良く頭をのせ、重くなった頭に対応することができた。これは垂直抗力にはよく耐えながらも柔軟に曲がる背骨の構造からしても実に合理的である。そればかりか、重い頭を利用して上半身のバランスを後ろよりとした。この後ろよりバランスを腹筋が引っ張り起こすのである。そうすることで骨盤が立ち、上半身を一旦骨盤で受け止めるという直立スタイルを実現した。また腹筋は、内臓が下がるなどの直立の弱点も克服することができたのである。骨盤といえば、その歪みが悪い姿勢を招くとする説もあるが、それは単に姿勢の悪さの結果であって原因ではない。だからいくら骨盤をいじってもせいぜい一時的にしか姿勢は良くならない。
また腹筋で骨盤が立てば、腰のカーブも緩やかになり、腰痛は起こらないという仕組みになっている。ところが、背筋を伸ばせば姿勢が治ると広く信じられている。そのうえ、姿勢が悪い人は無意識に背筋を伸ばして体のバランスを取ろうとする。これが腰のカーブを増大させて腰痛の原因となる。そればかりか、人類は頭の重さを積極的に利用して直立しているというトリックに気がつかない者たちは、単に背骨だけに着目して背筋を伸ばすように指導している。それは腰痛を助長するに過ぎない。その点、バレエダンスは腰のカーブを緩めさせ、顔を積極的に挙げるように指導している点は興味深い。
腰痛対策として腰痛体操やストレッチがあるが、これらは単なる対症療法にすぎない。解熱剤が病気の解決にならないように、それらの体操やストレッチを毎日続けなければならない。その典型的なのが、「毎日歯磨きをするように腰磨きを」というストレッチである。原因解決を放置して、痛み止めを飲み続ければ、いつかは破綻するように、こうしたストレッチを真に受けて続けるのは危険ですらある。
腹筋が働けば、基礎代謝が上がるし、お通じもよくなるのでダイエット効果も期待できる。腹式呼吸に役立つので、精神的にも安定する。また、腰のカーブが緩めれば冷え症や生理不順も解消できる。
では頭の重さを直立に活かすことができない人がいるのは何故なのか。肩こりの原因は何なのか。また姿勢の悪さがもたらす意外な影響とは何なのかに答えるのが本書である。』
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背筋は伸ばすな ― 姿勢のメカニズムとその治し方 ―
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